めまいのお悩み
くるくる目が回る
めまいは、内耳や脳の問題によって引き起こされることが多い症状です。
特に「ぐるぐると目が回る」感覚は、内耳の三半規管が関与する前庭系の障害であることが多く、良性発作性頭位めまい症が最も一般的な原因です。
この状態は、頭の位置を変えることで突然のめまいが引き起こされ、数秒から数分間持続することが特徴です。
他にも、メニエール病や前庭神経炎が原因で同様のめまいが発生することがあります。
これらの病状は、内耳の液体バランスの異常や神経の炎症によって引き起こされるため、めまいの他にも耳鳴りや聴力低下を伴うことがあります。
さらに重要なのは、めまいが脳の問題、特に脳卒中や脳腫瘍によるものである場合です。
このような場合、めまいは突然の強い頭痛、視力の問題、言語障害、片方の体の力の低下といった他の症状を伴うことがあります。
まっすぐ歩けない
まっすぐ歩けないめまいの原因として考えられるのは、中枢神経系の障害、特に脳のバランスを司る部位に問題が生じている場合です。
例えば、脳幹や小脳の障害があると、体のバランスを保つことが難しくなり、ふらつきや立っているのが困難になることがあります。
このような症状は、脳腫瘍、脳卒中、または多発性硬化症など、様々な脳神経疾患の兆候として現れることがあります。
また、内耳の問題や眼の疾患による場合もありますが、脳の問題の場合は特に迅速な診断と治療が重要です。
めまいが起きた際は、すぐに専門医の診察を受けましょう。
足元がふらつく
足元がふらつくめまいは、バランスを保つ能力に問題が生じていることを示しています。
この状態は通常、内耳や脳、特に小脳や脳幹の障害によって引き起こされることがあります。
内耳は身体の位置感覚を認識する主要な器官であり、その機能障害はめまいやバランス喪失を引き起こす可能性があります。
また、小脳は身体の協調運動とバランスを制御するため、この部位の病変は歩行時のふらつきや不安定感に直結します。
脳卒中や脳腫瘍などの重大な疾患が原因である場合もあるため、急なふらつきやめまいが現れた場合は、速やかに当院までご相談ください。
体が浮いたような感じ
体が浮いたような感じのめまい、通常「浮動性めまい」と呼ばれるこの症状は、特に内耳の問題に起因することが多いですが、脳の障害によっても引き起こされることがあります。
内耳には平衡を司る構造があり、ここが炎症を起こしたり、機能不全をきたしたりすると、まるで浮いているかのような不安定なめまいが発生します。
また、小脳や脳幹の病変によっても同様の症状が現れることがあり、これらの部位は身体の平衡感覚と密接に関連しています。
このタイプのめまいは、時には立っていることが困難になるほど強烈に感じられることもあります。
このような症状が現れた場合は、診察を受けることが推奨され、必要に応じて脳の画像診断を行うことが重要です。