片頭痛(偏頭痛)
片頭痛とは
最も有名な頭痛である「片頭痛」は、頭部の血管が拡張してズキンズキンと痛む拍動性の頭痛です。
一次性頭痛(病変を伴わない頭痛)の代表的なものです。
片頭痛はその名の通り、基本的に頭の片側に生じますが、左右どちらにも起こり得ます。
片頭痛の症状
片頭痛は頭の片側(場合によっては両側)にズキズキとした痛みを伴う頭痛です。
こめかみから目のあたりにかけて脈打つような強い痛みが数時間から2〜3日間ほど続くことがあります。
発生頻度や痛みの程度、持続時間は人によって異なりますが、中等度以上になると起き上がれないほどの痛みに見舞われることもあります。
また、片頭痛が起こっている間は光や音、においなどに敏感になる傾向があります。
普段気にならない照明の光やテレビの音、調理中のにおいが頭痛を悪化させたり、階段の上り下りなどの日常動作で吐き気を感じたりすることもあります。
片頭痛を放置した場合のリスク
頭痛が慢性化しやすい
片頭痛を治療せずに放置すると、約3割の人が慢性化し、症状が悪化すると言われています。
痛みを放置することで体は痛みを感じやすくなり、頭痛が起こりやすくなります。
重大な病気を見逃しやすい
頭痛が病気の兆候である場合、治療を怠ると命に危険のある重大な病気を見逃しやすくなります。
目がチカチカした後に片頭痛が起こる人は、脳梗塞のリスクが高いと言われています。
強い痛みや繰り返す頭痛は日常生活を過ごしにくくします。
仕事中に痛みで集中できない、痛みのために寝てばかりいる、痛み止めを飲み過ぎて胃が痛くなるなどの問題が発生することがあります。
片頭痛の治療
片頭痛の治療では、痛みをコントロールする薬や原因となる疾患に対応する薬を処方します。
また、生活習慣の改善が必要な場合には指導やアドバイスも行います。
一般的にトリプタン系薬剤(イミグラン、マクサルトなど)を用いますが、年齢、症状、妊娠や授乳中かどうかなどに応じて適切な薬を選ぶ必要があります。
同じ薬でも個人差があるため、頭痛のコントロールについては当院にご相談ください。