ドクターズインタビュー

インタビュー

先生のキャリアや
クリニック継承のきっかけを
教えてください。

先生のキャリアやクリニック継承のきっかけを教えてください。

私が医師の道を選んだきっかけは、佐賀で開業していた叔父の影響が大きかったと思います。
叔父から医師という仕事のやりがいを聞き、外科医として実際に働く姿を見て、その道を選びました。
医師の仕事は確かに辛く厳しいことが多いですが、叔父が言った『病める人が元気に社会復帰し、元気になって再会できることにやりがいを感じる』という言葉に深く感銘を受け、今でもその思いをかみしめています。
その後、脳外科医である叔父の義兄の現場で働く姿を実際に見て一層感動して脳外科に興味を持ちました。

20年間急性期脳外科病院で勤務し、数多くの脳腫瘍や脳血管障害の患者様と向き合ってきました。
そんな中、現在のクリニックの前院長から継承の打診を受け、今後はこれまでの経験を活かして脳卒中や認知症にならないための予防を中心とした医療に取り組もうと思い、2019年4月に継承開業しました。
継承して5年が経過しましたが、これからも病気にならないための予防治療に重点をおいて地域医療に貢献したいと考えています。

診療においてのモットーや
スタンスについて教えてください。

脳疾患予防を見据えた生活習慣病治療についてお聞かせください。

たぐち脳神経外科クリニックのモットーは『脳のかかりつけ医として地域の皆様の体と心の健康管理の伴走役を担う』ことです。
病気になってから治療するのではなく、患者様一人ひとりが持つ自然治癒力を引き出し、その力が衰えないようにサポートしていくことを常々考えて診療しています。
自ら健康管理を行い、質の高い生活を送っていただけるようサポートする立場にいることを、クリニック職員全員内で意識共有する目的で定期的に勉強会を行っています。
また、クリニック内に健康管理に役立つ情報を掲示したり、ホームページでお知らせして病気を正確に知っていただけるようにしています。

最近はどのような相談に
いらっしゃる患者様が
多いのでしょうか?

頭痛やめまい、物忘れ、手足のしびれなどの症状で来院される方が多いです。
突然に起こる症状であり脳内に病気が隠れていないかと不安を感じる方も多いようです。
当院ではその不安を解消するために、高性能1.5テスラMRI機器や頸動脈エコー、動脈硬化を評価する検査などを行って、頭蓋内に治療が必要な病気が隠れていないか判断しています。

脳疾患予防を見据えた
生活習慣病治療について
お聞かせください。

脳の病気は一旦発症すると致死的であったり後遺症を残すため、予防が鍵となります。
特に脳疾患の家族歴がある方や高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持つ方は要注意です。
脳疾患(特に脳卒中)は発症する数年前から血管の老化(動脈硬化)が始まっている場合が殆どです。

40~50代から脳卒中を発症する危険性が高くなっていないかを知る目的で動脈硬化の検査を受けることをお勧めしています。

患者様との対話で
心掛けていることについて
教えてください。

まずは患者様が何を不安に思って受診されたのかをしっかりと聞くことを心掛けています。
様々な検査をして脳に異常がなかったからといって終わりではなく、何が原因で症状が起こっているかを探ることが重要です。
症状(頭痛やめまい)が起こる誘因やその背景をつきとめて、それに対し適切な対応ができるように努めています。

治療する上で
大切にしていることは何ですか?

特に脳卒中や認知症といった病気は、発症してからではなく、発症する前の予防が大切です。
脳の病気は一旦発症すると致死的で後遺症を残すため、予防が鍵です。
それぞれの患者様の病気の危険性を検査して評価し、予兆を早期に発見できるように努めています。
ご自身でできる生活習慣の改善にも取り組んでいただけるようにアドバイスしています。

今後の展望をお聞かせください

地域の皆様が脳卒中や認知症になって日常生活に支障をきたすことがないように、病気になる前の予防の大切さを伝えたいと思っています。

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