その他検査
平衡機能検査
平衡機能検査とは
三半規管や視覚、深部知覚などを調べて、平衡機能が正しく働いているかどうかを調べる検査です。
重心動揺測定計を用いて、開眼時と閉眼時で体の揺れ具合を比較します。
平衡機能検査でわかる疾患
- メニエール病
- 突発性難聴
- 内耳炎
- 頭位変換性めまい
- 頭部外傷
- 脳出血
- 脳梗塞
- 脳腫瘍
など
平衡機能検査の流れ
靴を脱いで重心動揺測定計に立ちます。
壁にある目印を見つめた状態で数分間そのまま直立します。
目を閉じて数分間直立します。
頸動脈超音波検査
頸動脈超音波検査とは
頸動脈の超音波検査は、頸動脈エコーとも呼ばれ、こちらは、超音波を用いて頸動脈(頭部へ血液を運ぶ大動脈の一部)まで届く反射波を観察し、動脈硬化の程度を調べる検査です。
こうしたことから、疾患が疑われる場合や疾患の進行度を確かめる場合だけでなく、人間ドックや脳ドックでも行われることが多くなっています。
こんな方におすすめです
- 動脈硬化が疑われる方
- 糖尿病・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病の方
- メタボリックシンドロームと診断された方
- 狭心症などの心臓病がある方
- 脳疾患・脳血管疾患のリスクが高い方
など
頸動脈超音波検査で分かること
血管の厚み
高血圧などの影響で血管がダメージを受け続けると、血管の壁が厚くなります。
血管の狭窄
コレステロールやプラークが血管内に付着すると、血管の内径が狭くなります。
血栓の形成
プラークが破れると、その部分にかさぶたができて血栓となり、血流を妨げる原因になります。
動脈硬化の早期発見の重要性
動脈硬化は、全身にさまざまな悪影響を及ぼす深刻な症状です。
動脈硬化は気づかないうちに進行するため、早期の発見と治療が非常に重要です。
定期的な頸動脈超音波検査を受けることで、動脈硬化の早期発見に努めましょう。
血圧脈波検査(ABI)
血圧脈波検査(ABI)とは
血管の硬さや詰まり具合を測定することで、動脈硬化の進行度を知ることができる検査です。
四肢の血圧を同時に計測し、所要時間は検査そのもので5〜10分程度です。
動脈硬化はさまざまな病気の引き金となるため、この検査は非常に重要です。
こんな方におすすめです
- 動脈硬化が気になる方
- 喫煙する方
- 運動不足な方
- 脂質異常症、高血圧、糖尿病で治療中の方
- 肥満(メタボリックシンドローム)である方
- 身内に脳卒中や心臓病になった人がいる方
血圧脈波検査(ABI)でわかること
血管の硬さ
心臓の拍動が血管を通じて伝わる速度を測定します。
これにより、動脈の硬さの程度を(キャビィ)という数値で評価します。
血管の詰まり具合
血管の詰まり具合は、(エービーアイ)という数値で評価します。
足首と上腕の血圧を測定し、その比率を計算することで、動脈硬化の進行度を詳しく把握できます。
脳波検査
脳波検査とは
脳波検査は、脳の機能を評価するための代表的な検査です。
頭皮に電極を付けて脳の微小な電気活動を検出し、脳の活動や機能に異常がないかを判断します。
脳の全般的な機能低下や局所的な機能低下、てんかんなどの評価に用います。
こんな方におすすめです
- 意識障害や脳機能低下が疑われる方
- 脳波で特有の異常が検出される病気の疑いがある方
- 認知症が疑われる方
- 脳卒中後の方
- 頭部外傷後の方
- 脳炎後の方
など
脳波検査の流れ
STEP01
前準備
座った状態で頭を計測し、電極を付ける位置を決めます。
頭皮の電気抵抗を下げるため、皮脂を拭き取ります。
その後、電極にペーストを付けて頭皮に接着させます。
STEP02
検査
ベッドに仰向けになり、検査を開始します。
目を閉じてリラックスした状態で脳波を計測します。
STEP03
終了後
検査終了後、電極を取り外し、ペーストをきれいに取り除きます。
レントゲン検査
レントゲン検査とは
弱い放射線を使用して脳や血管の形態を確認する検査です。
非常に短時間で検査を行うことができます。
特に、検査が強みを発揮するのは出血や骨折の診断です。
頭部外傷や脳卒中で頭蓋内出血がある場合、画像では白く映ります。
レントゲン検査の流れ
STEP01
準備
頭部の検査では着替えは不要です。
それ以外の場合、ファスナーやフックが影響して診断に支障が出るため、検査着に着替えて行います。
STEP02
検査中
検査中はただ横になっているだけです。
できるだけ体を動かさないようにしてください。
STEP03
検査終了後
検査終了後、結果を説明します。
レントゲン検査でわかること
- 脳出血
- 脳梗塞
- 脳腫瘍
- 脳動脈瘤
- 脳動静脈奇形
など