コラム

頭痛(気象関連性頭痛)について

以前の勤務先(佐賀市:福田脳神経外科病院)で佐賀新聞の”診察室から”に投稿した記事をご紹介いたします。

 

今回のテーマは、頭痛です。(気象関連性頭痛)です。
(気温や温度の変化が頭痛を誘発します)

 

皆さんは頭痛があると、何となく脳に異常(病気)があるように感じませんか。
実際に、頭痛で来院する方の多くは、脳に異常があるのではないかと心配されています。しかしほとんどの場合、診察し頭蓋内の検査をしても異常はみられません。


1回の診察や検査だけでは完全に脳の病気を否定できませんが、病院へ歩いて来ることのできる方、つまり症状が頭痛だけで意識がはっきりし、手足の脱力や感覚異常、言語障害などが全くなけれは、すぐに脳の異常と結びつける必要はないと思います。


一般的な頭痛の原因は、主に次の2つです。
一つは血管が拡張して起こる「血管性頭痛(片頭痛)」で、ズキズキする痛みを感じ、前頭部に多く、ひどい時は吐き気を伴います。
もうひとつは筋肉の凝りが原因の「緊張型頭痛」です。
何となく頭全体が重い、締め付けられる感じがする、頭に何かかぶさったような圧迫感があるなどの症状があり、後頭部に多いようです。
また、この両方が合併している場合もあります。

診察では頭痛の部位や症状だけでなく、起こる時間帯、場所、誘因、状況などをうまく聞き出していくと正体がみえてきます。
最近は仕事や日常生活でのさまざまなストレスをうまく解消できず、頭痛をひどくしているといった心理的要因の強い方も増えているように感じます。
(福田脳神経外科病院院長)

 

■頭痛が天候や気圧の変化で引き起こされる?
天候の変化で体調が悪くなったことはありませんか?梅雨時は気持ちが沈みがちで倦怠感が続く、台風が近づくと頭痛がする。
もともと頭痛や関節痛に悩んでいる人は天候の変化で症状がさらに悪化してしまう…・・など季節の変わり目などにこれらの症状があればそれは「気象病」かもしれません。
「気象病」とは、気圧、温度、湿度などの気象要素の変化に伴って起こる不調で原因は「自律神経の乱れ」にあるといわれます。
気圧や温度、湿度で自律神経が乱れるメカニズムは、耳の一番奥の部分にある内耳が気圧の変化を敏感に感知して頭痛を引き起こすと考えられています。

■あなたの不調は「気象病」かも?
以下のチェックリストで該当するものが複数ある場合には気象病のリスクが高いかもしれません

□「もうすぐ雨が降りそう」というのがなんとなくわかる
□ 天気の変化を敏感に察知する
□天気の変化により気分が浮き沈みしやすい
□雨が降る前に関節に痛みを感じることがある
□雨が降る前に眠気やめまいを感じやすい
□湿気が多いと胃腸の調子が悪くなる
□季節の変わり目に体調を崩しやすい

 

 

頭痛で気になる症状がある方は是非一度、
福岡市西区の「たぐち脳神経外科」へお気軽にご相談ください。

 

たぐち脳神経外科

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