脳梗塞
脳梗塞とは
脳梗塞は、脳血管が閉塞することで発生する疾患です。
脳梗塞が発生すると、その部分に酸素と栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が壊れてしまいます。
脳梗塞によくある症状
運動障害
体の半身に力が入らない、食事中に箸を落とす、歩行時に片側へ傾くなど。
感覚障害
右手のしびれなど、体の半身がしびれて感覚が鈍くなる。
視覚障害
物が二重に見える、片側が見えない。
言語障害
舌がもつれる、言葉が出ない。
バランス感覚の障害
ふらつく、めまいがする。
脳梗塞の種類
ラクナ梗塞
脳を栄養する細い動脈(穿通枝)が動脈硬化を起こし、血管が狭くなり詰まることで生じます。
直径15mm以下未満の小さな脳梗塞ですが、麻痺などが強く残る場合があります。
アテローム血栓性脳梗塞
比較的太い動脈の内側にコレステロールが沈着し、プラークが形成されて血管が狭くなることで発生します。
内頚動脈や中大脳動脈などが狭くなり、脳梗塞を引き起こします。
食生活の欧米化により、このタイプの脳梗塞が増加しています。
心原性脳塞栓症
心房細動や心臓弁膜症、心筋梗塞などで心臓内に血栓が形成され、それが血流に乗って脳の動脈を詰まらせることで生じる脳梗塞です。
血栓が大きいことが多く、脳梗塞の範囲が広くなる傾向があります。
高齢者に多く、脳梗塞全体の約20%を占めます。
こんな方は注意しましょう
病気の危険因子
- 高血圧
- 高脂血症
- 脂質異常症
- 不整脈(心房細動)
- 糖尿病
- 高尿酸血症
生活習慣の危険因子
- 喫煙
- 多量飲酒
- 肥満
- 運動不足
- ストレス
- 脱水