脳卒中
脳卒中とは
脳は生命を司る最も重要な臓器です。
脳には多くの血管が走っており、酸素や栄養を供給しています。
これらの血管が詰まったり破れて出血したりすることで起こる病気が脳卒中です。
脳卒中の後遺症
- 話がうまくできない
- 話が理解できない
- 言葉が思い出せない
- 身体の左右どちらかが動かせない
- 意思とは別に身体が動いてしまう
- 身体のバランスが取れない
- 感覚が鈍い、しびれる
- 視野が狭い
- 視力低下
- 尿意を感じにくい、頻尿
- 物をうまく飲み込めない
- 憂鬱な気分になる
脳卒中の後遺症には、神経障害だけでなく、意欲低下や情動障害、大脳の高次脳機能障害なども含まれます。
破壊された脳の部位によって現れる症状は異なりますが、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。
こんな方は注意しましょう
高血圧
脳梗塞は脳の血管が詰まることが原因で発生しますが、その最も一般的な原因は高血圧です。
最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上。その両方が超えていると「高血圧症」と診断されます。
収縮期血圧が高いと脳梗塞の発症リスクが高まります。
糖尿病
糖尿病の増加に伴い、「アテローム血栓性脳梗塞」の発症数も増えています。
血糖値が高い状態が続くと、血液中のブドウ糖が血管の壁を傷つけ、動脈硬化が進行します。
これにより、脳梗塞の発症リスクが高くなります。
心房細動
心臓内で形成された血液の塊が脳の動脈に流れ込み、血管が詰まることを「心原性脳塞栓症」といいます。
心房細動という不整脈を持つ場合、心房内に血栓が形成されやすくなり、その血栓が全身に飛散する恐れがあるため、脳梗塞の発症リスクが上昇します。
脳卒中の検査
頭部MRI検査
MRIの拡散強調画像(DWI)では、白く映る部分が脳梗塞です。
また、強調画像や画像では出血や脳のむくみも判断できます。